ムダな電力の消費は少しでも減らすという意味で、家電のスイッチを小まめに消すというのは、節電対策の定番です。しかし、エアコンの場合その限りではありません。なぜなら、エアコンは立ち上がる時=起動時に大きな電力が必要になります。そのため、短時間でのON-OFFはかえって電力を消費してしまうことも!
例えば最新の省エネエアコンの場合、安定時の最小消費電力が200W以下。一方、起動時の最大消費電力は900W以上になります。結果、エアコンを消して再び起動電力を使うより、1時間程度なら点けたままの方が節電になるという現象が起こるのです。
もちろん、昼間の電源OFFはピークシフトには有効ですし、お使いのエアコン性能・外気温度・室内の温度など、諸々の条件によって消費電力は異なりますので一概には言えません。しかし、短時間での点け消しを繰り返すより、朝や帰宅時にエアコンを点ける時間を30分遅らせ、出かける時や寝る前に消す時間を30分早くするなど、使い始めと使い終わりで使用時間を短縮する方が節電には効果的ですので、ON-OFFのタイミングを上手に使い分けてみてください。